校庭の「オオヤマザクラ」

校庭に悠然と構えるオオヤマザクラは,推定樹齢で160年ほどです。平成12年1月までは「潮来町天然記念物」に指定されていました。しかし,樹木としての勢いが衰えてしまい「回復は困難」として記念物指定が解除されてしまいました。残念なことです。

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そこで,「オオヤマザクラを守ろう」と,植木職人の手を借りて,接ぎ木をして30本ほどの子孫を作りました。校庭の東から南がわにある桜たちが,平成13年2月26日に植えられた子孫です。大生原公民館にもこの時に植樹して,敷地内に元気に育っています。別名「紅山桜(ベニヤマザクラ)」とも言われるように,よく見るときれいなピンク色をしているのがこの桜の特徴です。

このオオヤマザクラというのは,もともと北方系の桜で,北海道に多いようです。「蝦夷山桜」(エゾヤマザクラ)とも言われるくらいです。東北地方にも多く,インターネットで「オオヤマザクラ」を検索すると,だいたい東北から信州あたりの名所が出てきます。関東より西では標高のある山間部に見られ,九州になると分布もしていないようです。つまり,それほど標高があるわけでもない大生原の地のオオヤマザクラはけっこう珍しいことになります。そういう点も「天然記念物」に指定されていた理由の一つかもしれません。

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手元に『茨城桜見立番付』(昭和58年,常陸太田氏の川上千尋氏)があります。この番付には,やまざくら部の「西の大関」として本校の桜が「潮来田の森の大山桜」として紹介されています。ほかの「やまざくら」部の番付力士の多くが県北地区に集中していることからも,このオオヤマザクラが北方系ということがうかがえます。

茨城桜見立番付(PDF)

大生原小学校の100年の歴史を見続けてきた「オオヤマザクラ」です。これからも大切に保存していきたいと思います。

*平成23年度 「大生原小学校だより」 7号 (平成23年7月13日) より

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