天然記念物・ハリギリ

学校の校庭に大きな「ハリギリ」の木が2本あります。うち1本は,潮来市の指定文化財天然記念物になっています。

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大生原小学校の校歌の3番に「せんの木そよぐ 校庭に」という歌詞がありますが,ハリギリは別名が「せん(栓)の木」なのです。木材として使われるときには「栓」と呼ばれるようです。軽くて軟らかく加工しやすいのが特徴で,家具はもとより,エレキギターや和太鼓の材料にも使われるといいます。

北国に多いこのハリギリは,かつてアイヌたちによって丸木舟「チプ」の格好の材料にもなりました。ひょっとしたら,古墳の多い大生原の地ですから,縄文時代にこのハリギリを使って丸木舟を作り,北浦へ漕ぎだしていたのかもしれません。校庭のハリギリがその子孫かもしれないと想像すると,古代へのロマンが広がります。

それにしても,なぜ「ハリギリ」という名前なのでしょう。調べてみると,「針」と「桐」から来ていることがわかりました。若木のころは自分を守るためなのか,トゲ(針)がいっぱいある木です。それが老木になるとトゲが落ちてコブ状になり,校庭のハリギリのようにごつごつとした幹になるわけです。まるで人の一生のようです。

「桐」は,「桐の葉に似ている」ところから来ているようですが,よく桐の葉を知っている人には「そうでもない」と見えるでしょう。名前の付け方は,けっこういい加減なのかもしれません。

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この木は別名「テングノウチワ」とも言われるそうです。そのつもりで見ると,葉っぱは団扇のようでもあります。また,「ヤマギリ」(山に自生する桐)とか,「ボウダラ」(タラの木のようにトゲがある上,1年目は棒のように育つ)とか,「イヌダラ」(若芽は食用になるが,味はタラの芽には及ばない…)とか,さまざまな別名があります。

*平成23年度 大生原小学校だより  第4号 (平成23年6月7日)より

 

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