校歌作詞者は「釣り達人」

大生原小学校の作詞者は,潮来牛堀出身の関沢潤一郎氏です。彼は「水郷の鮒釣り詩人」と呼ばれ,釣りの達人として有名。著書にも『水郷の釣』(昭和29年・1054年),『へらぶな釣り入門』(昭和44年・1969年)などがあり,才覚がうかがえます。詩人としても,昭和15年(1940年)には抒情歌謡 『高原の旅愁』(唄:伊藤久男)というヒット曲を作っています。哀愁のある曲想です。

福島県の猪苗代湖の北側には氏の「紺碧の碑」が立っています。

「旅人よ心して通られよ!  会津の城の銀鱗もここをば眺めて通りけり  帝もしばしばこの地に憩う  今の若者幾百万も知らずに  車で過ぐる  眠れる歴史を呼び起こし この麗しき天然の会津の自然よ  永遠なれ  」 (昭和49年の建立)

関沢氏の詩人としての側面を強く感じる碑文です。

潮来第二中や牛堀中をはじめ,近隣の多くの小中学校の校歌の作詞者に名を残しています。

校歌の作曲は,レイモンド服部氏です。本名は服部逸郎(1907年~1973年)です。若いころにうけたキリスト教の洗礼名がレイモンドです。

彼は,慶應義塾大学を出てNHKのアナウンサーになるのですが,音楽への情熱から退職してハワイへ音楽留学をします。思い切った行動をする人物です。帰国して作曲者の道を歩み,東海林太郎の『忠治子守唄(昭和13年・1938年)や,『ヤットン節』『東京ワルツ』といったヒット曲を手掛けました。

もっとも知られている曲がTBSスポーツ放送のテーマ音楽『コバルトの空』です。40歳以上の方は,曲を聴けば「ああ,知ってる。聴いた」とわかるほど耳に残っている曲です。

 

*平成23年度 大生原小学校だより 第6号 (平成23年6月29日)より

 

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